性器クラミジア感染症
[せいきくらみじあかんせんしょう]
女性特有の病気 性感染症
受診するなら
婦人科、女性外来
性感染症の１つで、クラミジア・トラコマティスという病原体によって起こります。性感染症の中で、もっとも多くみられます。
最初は子宮の入り口が感染して子宮頸管炎を起しますが、女性の場合、自覚症状が出にくいので病気に気がつかないことが多いものです。そのため、感染が卵管や卵巣に広がり、子宮付属器炎や骨盤腹膜炎などをおこすこともあります。
早期にきちんと治療しないと、不妊につながることもあるので注意が必要です。
症状
潜伏期間は1～3週間で、おりものがふえたり、血液がまじったりしますが、感染した女性の80％は自覚症状がありません。
感染が進んで、子宮内膜症や子宮付属器炎を併発すると、下腹部痛や不正出血が見られます。
原因
セックスによって、クラミジア・トラコマティスという病原体に感染することが原因です。
オーラルセックスを行った場合は、のどにも感染します。
治療
まず、子宮頸部の粘液を採取して抗原検査を行ったり、血液検査を行ったりして、クラミジアの感染の有無を確認します。
感染が確定したら、マクロライド系、テトラサイクリン系の抗生物質や、ニューキロノン製剤を1～2週間内服します。
注意したいこと
治療せずに感染が広がると、卵管が癒着したり、通りが悪くなって不妊症になったり、妊娠しても子宮外妊娠、流産、早産を引き起こすことがあります。
感染が確認されたら、医師の指示に従い、パートナーともども完治させることが大切です。