卵巣がん
[らんそうがん]
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受診するなら
[卵巣がん]
卵巣にできるがんです。一般的に、40歳代以降になりやすいとされていますが、がんのタイプによっては若い世代に起こりやすいものもあります。
卵巣がんは「サイレントキャンサー(沈黙のがん)」といわれるほど、初期はほとんど自覚症状がありません。
早期発見のためには、定期的に検診を受けることが大切です。子宮がん検診のときに合わせて、年に1回定期的に卵巣の超音波の検査を受けることをすすめます。卵巣がんの腫瘍マーカー(CA125,CA19-9など)を血液検査で調べることもよいでしょう。
症状
初期はほとんど自覚症状がありません。
腫瘍がこぶし大くらいになると腹部がふくらんできたり、下腹部が重く感じるなどの症状があらわれます。
原因
原因の多くは不明ですが、排卵時に卵巣が傷つき、その傷がなんらかの原因でがん化するとされています。
卵巣がんは、ここ数十年の間にふえているがんの1つです。女性の晩婚化や少子化で出産回数が減ったため、昔の女性と比べて排卵の回数が増えていることが、卵巣がんの増加の一因と考えられています。また、家族に卵巣がんのいる人は、いない人に比べて卵巣がん発症の確率が高いことがわかっています。
そのほか、子宮内膜症の卵巣チョコレートのう胞(ほう)ががん化しやすいことが知られています。
治療
がんの進行具合と妊娠の希望があるかどうかで、治療法は異なります。
卵巣は片方だけでも妊娠が可能です。妊娠の希望や可能性があるときは、第一選択として、腫瘍がある側だけの卵巣や卵管を切除し子宮と卵巣を残すことも可能です、ただし、再発のおそれもあるので、主治医とよく相談して選択することが大切です。
注意したいこと
卵巣がんは、手術で腫瘍を完全に取り除いても再発することがあります。
術後も定期健診は欠かさないようにしましょう。