不正出血(機能性(子宮)出血)
[ふせいしゅっけつ]
女性特有の病気 子宮・卵巣
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受診するなら
婦人科、女性外来
妊娠していたり、子宮の病気がないのに、月経血以外の子宮内膜からの出血がある状態をいいます。
卵胞ホルモンの分泌量が一時的に低下するために起こる生理的な「排卵性」と、卵巣機能が低下するなどして排卵が起こらずに出血する「無排卵性」に分けられます。
症状
妊娠や疾患などの原因がない不正出血なので、出血の量や期間はまちまちです。
「排卵性」のもので多く見られるのは、「排卵期出血」といって、排卵期(月経と月経の間)の数日に少量出血します。
「無排卵性」の場合は、月経周期が一定せずに、月経周期が24日以下で極端に短い「頻発月経(ひんぱつげっけい)」、月経周期が30日以上と極端に長い「稀発月経(きはつげっけい)」としてあらわれることが多くなります。
原因
「中間期出血」は、卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下するために起こる生理的なものです。それ以外は、黄体機能が原因のことが多いと考えられます。
また、初経後の数年や閉経間近の場合は、ホルモンバランスが乱れがちなので、そのために不正出血が起きることがめずらしくありません。
治療
出血の量が多い、量が少なくても期間が長いなど、日常生活に支障をきたすことがなければ、経過を観察します。
卵巣機能の低下が原因の場合は、女性ホルモン剤や低用量ピルが使われます。
注意したいこと
不正出血には、子宮の病気が原因のことも多いので、様子をみてよいものか、治療が必要かを見きわめることが重要です。月経以外に出血を繰り返すときは、一度、受診することをすすめます。
また、月経だと思っていても、極端に量や期間がいつもと違うときも不正出血の可能性がありま。
いずれの場合も、基礎体温表が治療の手がかりになるので、おっくうがらずに記録する習慣をつけましょう。