バルトリン腺炎・膿瘍・のう腫
[ばるとりんせんえん]
女性特有の病気 子宮・卵巣
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受診するなら
婦人科、女性外来
腟の入り口の左右にある小さな分泌腺であるバルトリン腺が細菌に感染して炎症を起こすのが「バルトリン腺炎」、炎症を繰り返すうちに分泌物がたまった状態になってしまうのが「バルトリン腺のう腫」、のう腫の内溶液が膿となっているのが「バルトリン腺膿瘍(のうよう)」です。
症状
[バルトリン腺膿瘍]
ふつうは、左右どちらかのバルトリン腺が赤くしこり、痛みます。
炎症が進行して「膿瘍」になると、腫れはさらに大きくなり、腫れた部分が熱をもった感じになり、痛みも増します。
「のう腫」は、分泌物がたまっているだけなので、腫れ以外には自覚症状がありません。
バルトリン腺は、セックスのときに潤滑油のはたらきをする分泌物(粘液)を出す器官です。腟の左右に開口部があります。
原因
汚い手で外陰部をさわったり、セックスのときなどに、大腸菌やブドウ球菌、溶連菌などの細菌がバルトリン腺の開口部に感染して出口がふさがれることが原因です。
治療
抗生物質と消炎剤を服用します。痛みが強いときは鎮痛剤を使います。
膿がたまっているときは、注射器で吸い出すか、切開して膿を排出させる必要があります。
なお、再発をくり返すときは、分泌物がたまらないように出口をつける開窓術、バルトリン腺摘出術など根本的な治療を考えます。