子宮体がん
[しきゅうたいがん]
女性特有の病気 子宮・卵巣
- 子宮内膜症
- 子宮内膜増殖症
- 子宮腺筋症
- 子宮筋腫
- 子宮頸がん
- 子宮頸管ポリープ
- 子宮頸管炎
- 子宮体がん
- 子宮下垂・子宮脱
- 子宮内膜炎
- 非特異性腟炎
- 外陰炎
- 萎縮性腟炎
- バルトリン腺炎・膿瘍・のう腫
- 子宮腟部びらん
- 不正出血(機能性(子宮)出血)
- 卵巣機能不全
- 多のう胞性卵巣
- 卵巣がん
- 卵巣のう腫
受診するなら
[子宮体がん]
子宮の内側を覆っている内膜にできるがんです。45歳くらいから発症がふえはじめますが、最近では30歳代で発症することもあります。
症状
不正出血が第一の症状です。
おりものに色がついたり、下腹部痛で受診し、発見されることもあります。
原因
卵胞ホルモンのひとつであるエストロゲンの過剰分泌が一因と考えられています。
エストロゲンは、子宮内膜の再生と増殖を促進する役割がありますが、月経不順や更年期などで排卵障害があると、月経時に内膜がうまくはがれず、子宮内膜が増殖を続けてしまいます。それが長い時間をかけてがんに進行します。
ホルモンのバランスを整え、子宮体がんを予防するには低用量ピルが有効です。
治療
基本は手術による子宮の摘出で、初期であれば、手術によって治りやすいがんです。
多くは、子宮だけでなく、卵巣や卵管も含めて摘出します。ただし、0期で妊娠・出産の希望がある場合は、子宮内膜掻爬(そうは)と黄体ホルモン療法を併用して妊娠の可能性を残すこともあります。
なお、がんが子宮壁の深くまで達している場合や子宮の外に広がっている場合、転移のリスクが高い場合は、子宮摘出手術と放射線治療や抗がん剤を併用することもあります。
注意したいこと
通常、会社や自治体で行われる「子宮がん検診」はおもに「子宮頸がん」を調べる検査です。
不正出血があったり、子宮体がんのリスクが高い*と思われる人は、定期的に子宮体がん検診も受けましょう。
痛みをともなう検査なので、ふだんは超音波で子宮内膜の状態をチェックしてもらって、必要に応じて細胞診を受けるようにするとよいでしょう。
リスクが高い人*
・40代以上の人
・妊娠・出産回数の少ない人
・肥満や高血圧・糖尿病などがある人
・年齢にかかわらず月経不順の人、子宮内膜増殖症と診断された人
・閉経後に不正出血があった人