無排卵性過少月経
[むはいらんせいかしょうげっけい]
女性特有の病気 月経の異常
受診するなら
婦人科、女性外来
月経の出血量が正常に比べて極端に少ないことを「過少月経」といい、月経の期間が2日以内の「過短月経(かたんげっけい)」をともなう場合が少なくありません。
症状
過少月経は子宮に異常があって起こる場合(器質性過少月経)と、子宮に異常がなくて起こるもの(機能性過少月経)とに分けられます。
機能性過少月経のうち、排卵がともなわないものを「無排卵性」といい、排卵がないために、基礎体温は高温がなく低温のままになります。
原因
初経から3~4年くらいまでは、卵巣機能がまだ未熟なために、無排卵性過少月経になるケースがよくあります。
成熟した女性では、過度なダイエットやストレスなどにより、女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部の働きが乱れて、卵巣の働きが低下すると起こります。
治療
卵巣機能がまだ未熟な場合は、経過をみます。成熟した女性の場合は、放置しておくと無月経に移行することがあるので、注意が必要です。排卵誘発剤やホルモン剤などを使った治療を行います。
注意したいこと
無排卵の状態が長く続くと、不妊や子宮内膜異常などの原因となります。基礎体温をつけて受診し、早めに治療を受けましょう。