高プロラクチン血症
[こうぷろらくちんけっしょう]
女性特有の病気 月経の異常
受診するなら
内分泌科、脳外科
プロラクチンという脳下垂体から分泌される乳汁分泌ホルモンの血中濃度が高い状態です。排卵しにくくなります。
症状
出産していないのに乳汁が出て、無排卵性月経が続いたり、無月経になります。
脳下垂体の腫瘍が原因の場合は、視力の低下や視野の異常が表れることもあります。
原因
脳下垂体に腫瘍ができたために、プロラクチンが異常に分泌されて起こります。
そのほか、精神安定剤や胃腸薬の副作用でも起こることがあります。
治療
腫瘍が原因の場合は、薬物でプロラクチンの分泌をおさえる薬物療法と手術で腫瘍を取り除く手術療法を検討します。
薬の副作用の場合は、原因となっている薬剤の服用を中止するか、薬剤の変更が必要です。
乳汁の分泌が多い場合や無月経などの黄体機能不全の症状が出ている場合は、プロラクチン濃度を低下させる薬剤を投与します。