病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

続発性無月経
[ぞくはつせいむげっけい] 女性特有の病気 月経の異常

受診するなら

婦人科、女性外来

病的な原因によって、月経が3か月以上なくなった状態です。
ただし、初経から3年未満の場合はまだ月経周期が安定しないこともあり、すぐに病気だとはいえません。また、閉経が近づくと、月経の周期が乱れてくることもあります。

症状

それまであった月経が止まり、3か月以上続きます。

原因

もっとも多いのは、精神的、肉体的なストレスで女性ホルモンのバランスがくずれるケースです。
無理なダイエットや激しいスポーツのし過ぎなどによる体重減少が原因になることもあります。
また、高プロラクチン血症(こうぷろらくちんけっしょう)、甲状腺や副腎皮質(ふくじんひしつ)の異常、卵巣や子宮の病気、がん剤の副作用、糖尿病なども原因になります。

治療

年齢や原因によって治療法が異なります。また、妊娠の希望があるかないかによっても治療に違いが出てきます。
基礎体温を測定し、妊娠をすぐに望む場合は排卵誘発剤(はいらんゆうはつざい)、妊娠を望まない場合は低用量ピルなどの服用を行います。
精神的なストレスやダイエットが原因の場合は、カウンセリングを並行して行う必要があります。
高プロラクチン血症、甲状腺や副腎皮質(ふくじんひしつ)の異常、糖尿病などの病気の治療薬が原因の場合は、もともとの疾患の治療を優先させます。主治医とよく話し合いましょう。

注意したいこと

基礎体温表を記録して、自分のホルモンの動きを知っておくことが大切です。
婦人科の病気だけなく、他の病気が原因で月経がなくなることもあるので、3カ月以上みられない場合は、必ず受診しましょう。