病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

閉経
[へいけい] 女性特有の病気 月経の異常

受診するなら

婦人科、女性外来

卵巣の機能が停止し、月経が永久的に止まることを閉経といいます。
一般には、最後の月経から1年以上たっても次の月経が来ない場合を閉経とみなします。

症状

閉経の様子は人によっても異なります。あるとき突然月経が止まって閉経を迎える人もいますが、一般的には月経周期の乱れから始まって閉経に至る人が多いようです。
月経周期がこれまでに比べて短くなったり、長くなったり、またその両方がバラバラにくる人もいます。月経血も量も個人差があり、閉経前に前よりも出血が多くなる人もいれば、少なくなった人もいます。少量の出血がダラダラ続く場合もあります。

原因

卵巣の機能が加齢とともに衰えるのが原因です。
女性の性機能をつかさどる卵巣機能は、30代後半ころから衰え始めます。それとともに、女性ホルモンの分泌量も低下していきます。やがて40代後半頃から月経周期が乱れて、閉経を迎え、妊娠能力がなくなります。
閉経年齢には個人差がありますが、日本女性の閉経の平均年齢は、50.5歳とされています。

治療

閉経自体は、自然なことなのでとくに治療の必要はありません。ただし、40歳前に月経不順になった場合は、婦人科を受診しましょう。
また、少量の出血がダラダラ続く場合は、不正出血との見分けがつきにくいので注意が必要です。出血を「月経不順のせい」にしていると、子宮頸がん子宮体がんなど重大な病気を見逃してしまうおそれがあります。
病気の有無をチェックするために、必ず一度は婦人科を受診してください。