拇指CM関節症
[ぼししーえむかんせつしょう]
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受診するなら
手の親指のつけ根の関節(第三関節)に変形が起きる変形性関節症です。
親指は、字を書く、ものをつかむ、箸を使うなど、あらゆる手の動きをするうえで重要な役割を担っています。そのため、この部位に変形や痛みなどの症状がでると日常生活に支障をきたすことが多くなります。
症状
親指の手首に近い関節部分(第三関節)に、痛みや腫れが生じます。
動かそうとしたり、こぶしを握ろうとすると、強い痛みが走ります。物をうまくつかめない、手に力が入らないなどの不具合が現れます。
原因
拇指CM関節は、独特の形態をしています。ちょうど馬の鞍(くら)を背中合わせにしたような形です。
こうした形態のおかげで、手の親指は外転や内転、屈伸、回旋などの動きができるのです。そのため、関節を固定している靭帯には大きな負担がかかります。
手を使いすぎたり無理な力の加え方を続けると、この部分に損傷や炎症が起きて関節の動きが制限されたり、痛みや腫れを生じます。
治療
消炎鎮痛作用のある湿布やクリームを患部に塗布します。
痛みが強い場合は、包帯や専用の装具で患部を固定しますが、こうした保存療法のみで症状が軽減するともあります。
それでも痛みや炎症が強いときは、CM関節にステロイド剤の注射が行われます。数回の注射で、症状はかなり改善します。
関節を固定する手術の選択もありますが、CM関節を固定すると手の動きが悪くなる傾向があるので、医師とよく相談したうえで手術をするかどうか判断します。
注意したいこと
他の手指の変形性関節症と同じように、男性に比べて女性のほうが多く発症します。
しかし、ゴルフをよくする中年以降の男性に、拇指CM関節症にかかる人が増えています。
ゴルフのプレーの前後には、手首や指のストレッチやマッサージを行って予防することをおすすめします。