プラスコラム
PLUS COLUMN

あなたを悩ます首こりは、姿勢が原因!?

首がこり固まって痛い、肩こりがつらい……最近はストレートネックに悩む人が増加しているといわれています。

あなたは大丈夫ですか?

 

ストレートネックが、さまざまな不調をひき起こす

 ストレートネックは、本来カーブを描いている首の骨がまっすぐになっている状態をいうそうです。

スマートフォンの使用時間の増加にともなって、増えてきたことから俗に「スマホ首」とも呼ばれています。

 首や肩の筋肉がこったり、頭痛がしてきたり。そのほかにも眼精疲労や腰痛などに悩まされることも。また、首や肩のこりがひどい場合は、自律神経にも影響が出て不眠などのマイナートラブルを招くこともあるといわれています。

さまざまな不調を招きますから、たかが「首のこり」と放置しておかないほうがよさそうです。

 

うつむく姿勢は、首にかかる負担が増大する

 そもそも人間の頭は、5キロほどの重さがあるそうです。そうなんです。頭はけっこう重いのです。その重い頭を支えるために、首の骨はゆるやかな湾曲になっているそうなのです。

ところが、スマートフォンやパソコンの画面を見たりして、首をうつむく姿勢をとると、首にかかる負荷は4~5倍にも及ぶといわれています。

何気なくとっている姿勢が、こんなにも首に負担をかけていたのですね。

 

ストレートネックと姿勢の関係

首を曲げた姿勢をとると、首の筋肉が緊張します。その結果、首と筋肉のバランスが崩れて首の骨の自然なカーブがなくなり、ストレートネックを引き起こしてしまうそうなのです。

気づいたときには、重症のストレートネックになっていたなどということにならないよう、気を付けたいものですね。

 

スマホの持ち方と姿勢の見直しを

ストレートネックを防ぐために大事なのが、姿勢だといいます。

 スマートフォンの画面を長時間見ているときに、首が曲がっていたり、椅子に浅く腰かけて背もたれによりかかったり……リラックスしているときにやりがちな姿勢ですが、首や肩に大きな負担がかかるといわれています。

首や肩のこりが気になる人は、まずは姿勢を正すことを心がけるとよいそうです。

 またスマートフォンは目と同じ高さまで持ち上げて使うこと。長時間、見続けないことも大事なポイントだといいます。

 姿勢のほかにも首のストレッチも効果的だそうですから、試してみてはいかがでしょう。

 なお、首の痛みには病気が隠れていることもあるそうです。痛みが気になるときに我慢は禁物。早めに整形外科を受診することをおすすめします。

 

<参考>

*『きょうの健康』(NHK出版 2021年3月号)

*「本当は怖い『スマホ首』頭痛に吐き気、不眠までも 日常生活の注意点とトレーニング法は?」(京都新聞 2020・11・11)

 

 

 

 

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。