病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

うおのめ(鶏眼)
[うおのめ(けいがん)] 体の病気 皮膚

受診するなら

皮膚科

足の裏や足のゆびのあいだに多くみられる、皮膚の表面の角質が部分的に厚くかたくなったものです。円形で白色をしています。
大きさは、米粒大から小豆大くらいまでです。

症状

いわゆる「たこ」と呼ばれるものと本質的には同じですが、たこの場合は角質がかたくなっただけなのに対して、うおのめは、かたくなった角質の中央に、魚や鶏の眼に似た芯がみられます。
また、たこの場合は、角質がたいらに盛り上がりますが、うおのめは、角質が内側の皮膚層にくさび状に突き刺さるように食い込んでいます。そのため、うおのめの場合は、圧迫すると痛みがあるのが特徴です。

原因

外からくり返し受ける刺激や圧迫、まさつに対して、皮膚が自分自身を守ろうとして角質が厚く、かたくなって生じるものです。特に靴の形や大きさが合っていない場合にできやすくなります。

治療

角質をやわらかくして、ナイフなどで少しずつ削り取ります。
一般的には、サリチル酸入りの絆創膏を患部に貼り、数日たって角質がふやけてきてから削ります。
市販されている専用の絆創膏を使うのも一つの方法ですが、角質の芯を取り除くのはむずかしいので、皮膚科で治療してもらいましょう。

注意したいこと

見た目にうおのめと似ているのが、足の裏にできる「いぼ」(足底疣贅(そくていゆうぜい))です。
これは、ウイルス感染によるもので、うおのめと違って絆創膏を貼ったり削ったりすると、いぼのウイルスがほかの皮膚に感染し、いぼの数が増えるなど悪化してしまいます。
いぼはよくみると、表面に黒褐色の斑点があり、押すよりもつまんだほうが痛いのが特徴です。しっかり見分けて間違えないようにしましょう。