急性腸炎(感染性腸炎)
[きゅうせいちょうえん]
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消化器科、内科
急性腸炎の多くは病原菌などに感染して起こるものです。
とくにサルモネラ、腸炎ビブリオといった細菌に感染して起こる細菌性腸炎がもっとも多く、小腸を中心に大腸までの腸粘膜に炎症を起こし、下痢や腹痛、嘔吐、発熱をともないます。 ウイルス性腸炎の原因では、ノロウイルスやエンテロウイルスなどがよく知られています。
症状
急激な腹痛と下痢のほか、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。
血便がみられることもあります。 多くは2~3日でおさまります。
なお、粘液便や血便、発熱があるときは早急に医師の診察を受けましょう。
原因
細菌やウイルスの感染です。
とくに細菌感染の頻度が高いのは、鶏肉や牛肉、豚肉などにつくサルモネラ菌による腸炎です。
ほかに腸炎ビブリオ菌は魚介類が原因になることが多く、カンピロバクター菌は鶏肉が感染源になります。
ウイルス感染では、ノロウイルスがよく知られています。カキによる食中毒の多くがノロウイルスによるものです。
治療
ごく軽い場合は、水分補給を十分に行いながら、1、2回絶食してようすをみます。
下痢やおう吐などの症状が強かったり、発熱をともなうときは受診が必要です。
また、水分補給が十分に行えず、唇や皮膚がカサカサしてきたときは脱水症状の兆候ですので、至急に受診しましょう。
注意したいこと
食中毒が起こりやすい季節は、生ものを食べるときは注意し、調理器具などは清潔に保ちましょう。