病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

低血圧症
[ていけつあつしょう] 体の病気 循環器(心臓)・呼吸器(肺)

受診するなら

内科、循環器科

一般には、収縮期血圧(最高血圧)が100mm/Hg以下の状態を低血圧といい、低血圧が続き、なんらかの症状がともなう場合を低血圧症といいます。
とくに原因のない「本態性低血圧」、病気が原因で起こる「二次性(症候性)低血圧」、立ち上がったときに急に血圧が下がる「起立性低血圧」があります。

症状

一般的に低血圧症というときは「本態性低血圧」を指し、全身の倦怠感があり、疲れやすくなります。
頭痛やめまい、動悸、息切れ、耳鳴り、食欲不振、吐き気、肩こり、目の疲れ、不眠などの症状があらわれます。
「二次性(症候性)低血圧」は、「本態性低血圧」にみられる症状のほか、原因となる病気の症状が加わります。
「起立性低血圧」では、寝た状態や座った位置から急に立ち上がったときに、めまいやふらつき、視野のかすみが起こり、ときには失神することもあります。

原因

「本態性低血圧」は、原因となる病気が見当たらず、遺伝など体質が関係しているといわれています。
「二次性(症候性)低血圧」の原因となる病気は、おもに心臓や内分泌器官の病気です。
「起立性低血圧」の原因は、何らかの病気や薬剤などのために、血圧を調整する機能がうまくはたらかなくて起こります。

治療

●本態性低血圧
日常生活に支障をきたすようなことがない場合は、十分な休養やバランスのよい食事など、規則正しい生活を心がけます。症状がひどい場合は、受診し医師に相談をしましょう。

●二次性(症候性)低血圧
原因となる病気を突き止め、治療をする必要があります。
できるだけ早く医師の診察・治療を受けましょう。

●起立性低血圧
症状がでたときは、しばらく安静にして回復を持ちます。予防としては、急に体を起さずに、ゆっくりと体を起すように注意します。
ひんぱんにくり返すときは、ほかに原因があることも疑われるので受診を。