病気・トラブル辞典
SICKNESS & TROUBLE DICTIONARY

緊張型頭痛
[きんちょうがたずつう] 頭部の病気 頭・脳・耳

受診するなら

神経内科、脳神経外科

首の後ろ側や肩周辺の筋肉が緊張することによって起こる頭痛です。
肩や首のこり、頭重感や頭部の圧迫感をともないます。家庭や職場でのストレスが増えてくる30~40歳代に多くみられます。

症状

痛みは、がまんできないほどの激しいものではありません。比較的長く続き、特に夕方に強くなる傾向があります。
発作的ではなく、じわじわと起こり、だらだらと続くのが特徴です。心配のない頭痛ですが、慢性化しやすく、数年から10年以上にわたって続くこともあります。

原因

細かい作業や目を酷使することで筋肉が緊張すると、筋肉内の血液の循環が悪くなります。その結果、乳酸などの疲労物質が蓄積され、痛みを起こすのが原因と考えられています。
また、自律神経のバランスが崩れて起こるともいわれています。
メガネの度が合っていなかったり、同じ姿勢を長時間続けたりすること、精神的ストレス、天候の変化なども誘因になります。

治療

筋肉の緊張をほぐす筋弛緩(きんしかん)薬、精神的ストレスが誘因になっている場合には精神安定薬や抗不安薬などが用いられます。

注意したいこと

誘因となっている生活環境の見直しと改善が大切です。例えば、細かい作業が誘因となっている場合には、定期的に休憩時間を取り入れるなど工夫してみましょう。
首や肩周辺の温湿布やマッサージ、入浴、軽い運動や頭痛体操などで緊張をほぐすことも、痛みを和らげるのに有効です。