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オフィスでできる3分マウスケア。ランチの後には簡単なケアを

オフィスでの歯みがき。時間がない中でついササッといいかげんに磨いていませんか? 雑な歯みがきは、意味がないどころか、逆に口内を傷つけてしまう危険さえあります。

 

そこで、良い歯みがきとマウスケアとはどんなものかをおさらいし、さらにオフィスでできる簡単マウスケアを虫歯、歯周病、喫煙などのタイプ別にご紹介していきます。

 

“磨いた気”になっているだけ?こんな歯みがきは危険

歯みがきの最大の目的は、細菌の塊で虫歯・歯周病などの原因となるプラーク(歯垢)を落とすことです。プラークは「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「噛み合せの面」につきやすいため、その部分を意識してケアすることが大切です。

 

ケアのポイントは「毛先の当て方」「みがくときの力加減」「歯ブラシの動かし方」の3つ。

例えば、歯と歯肉の境目なら、歯ブラシの毛先を境目部分に正しく当て、鉛筆を持つように親指・人差し指・中指で持ち(ペングリップ)、毛先が広がらないくらいの軽い力で5~10mmを目安に小刻みに動かし磨いていきます。1ヶ所20回以上磨くのが理想的。短時間で済ませようと歯ブラシをグーで持ち、力を込めて大きくガシガシ磨くと、汚れが取れないばかりか口内を傷つける原因になってしまいます。

 

また、どんなに正しいみがき方をしても、歯ブラシのケアがされていなければ台無しです。歯ブラシ自体を清潔にしておくことはもちろん、定期的に取り替えることが大切です。取り替えの目安の一つはブラシの毛先の広がり。持ち手側から見て歯ブラシの毛先が広がってしまったら、新しいものに交換しましょう。

 

口臭の悩みを解決できるマウスケア

口臭の原因はさまざまですが、食物のカスや唾液に含まれるタンパク質が口内細菌により分解・発酵され、ガスが発生し口臭になるとされています。唾液の分泌が減り、口内が乾燥することも口臭の原因の一つです。

 

口臭を予防する歯みがきの方法としては、歯以外の部分に着目することが大切です。舌や歯ぐき部分を軽くブラッシングすることで、タンパク質を取り除くことができ、口臭を予防できます。この際、強い力で行うのは逆効果なのでご注意ください。また、唾液には口内の汚れを洗い流す自浄作用があります。食事をよく噛んで食べる、ガムを噛む、唾液腺をマッサージするなど、歯みがき以外で唾液の分泌を促す手法を取り入れるのも賢い方法です。

 

ランチの後や喫煙などで口臭が気になるとき、ミーティングやプレゼンなどの大切なビジネスシーンで息をスッキリさせたいときは、マウスウォッシュやミントタブレットなどの清涼菓子、口臭スプレーを使うと速効性が期待できます。また、ポリフェノールが豊富なお茶を飲むことによって、お口の消臭効果を得ることもできます。

 

歯の健康をしっかり守るマウスケア

 

虫歯や歯周病(歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染し炎症が起こる病気で、病状が進行すると歯槽膿漏になる)。これらは口内の健康不良に留まらず、身体全体の健康にも害を及ぼします。それを防ぐには、やはりしっかりとしたマウスケアが欠かせません。特に就寝中は唾液の分泌が減ることで殺菌作用が低下するため、就寝前の歯みがきが大切になります。

 

ドラッグストアなどではたくさんの種類の歯みがき剤がありますが、虫歯対策、歯周病対策など、自分の症状に合ったものを探して使ってみるとよいでしょう。歯みがき剤の量は表示を参考にし、薬用成分を留めるためにうがいは1回、少量の水で行うと効果的とされています。

 

そしてより理想的なのが、歯みがきとともにデンタルフロスや歯間ブラシを使用すること。虫歯や歯周病の原因となるプラークをこすり落とすことができ、口臭予防にもなります。

 

ほかにも「食事をよく噛んで食べ、唾液を分泌しやすくする」「定期的に歯科に行き歯石を除去する」などがありますが、「栄養バランスの良い食事を規則正しく食べる」「適度な運動を習慣にする」「質の良い睡眠をとる」など、健康に良いことが健康な口内を保つことに繋がるということも分かっています。

 

 

とはいえ、マウスケアはしたいけれども時間がない、オフィスでは面倒……。そんな方も多いはず。そこでお勧めしたいのが、オフィスでは、短時間でできるマウスケアを取り入れることです。100か0かではなく、“できることをできるときにやる”、小さな積み重ねがご自身の健康を育み、エチケットにも繋がります。

 

お昼に時間がない方のための「時短歯みがき」3選

1.歯の表面側だけ歯みがき+ガムを噛む

ビジネスエチケットとしても役立つ方法です。相手方から見える歯の表側だけブラッシングしたら、あとはガムを噛むだけ。時短ながらガムの成分と唾液で、口内全体を清潔にできます。

 

2.夜のしっかり歯磨き+昼間の簡単ケア

夜、お風呂に浸かりながらしっかりと歯みがき&歯間ブラシでケアを。そうすることにより、昼間はうがいやガムなどの簡単なケアでも十分です。

 

3.歯医者で定期的なメンテナンスをする

半年に1回を目安に歯医者へ。健康診断や歯石除去を定期的に行うことで、ふだんは簡単なケアを続けることで健康な口内を保ちます。

 

オフィスでできる症状・状態別の対策

1.虫歯予防

・歯みがき…歯みがき剤に「モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化第一スズ」のいずれかの表示があるものを選ぶ

・飲み物はお茶を選ぶ

・唾液腺マッサージ…主な唾液腺(耳下腺・顎下腺・耳下腺)を指で軽く圧迫し、唾液の分泌を促す

・禁煙

・キシリトールガムを噛む

2.歯周病予防

・歯磨き…歯周ポケットを意識。歯ブラシの角度を30~45度にして磨く

・歯ぐきマッサージ

・うがい

・食後に楊枝で歯のお掃除をする(強くやりすぎない)

・禁煙

3.喫煙対策

・歯磨き…ヤニ取り効果のある歯磨き剤を使用

・マウスウォッシュでのうがい

・口腔用スプレーの利用

・歯ぐきマッサージ(血流アップ)など

 

 

人とのコミュニケーションが欠かせないビジネスシーンで大切なのは清潔感です。白い美しい歯、爽やかな息で、相手により良い印象を与えるためにも、健康でいきいき楽しく仕事を続けるためにも、毎日のマウスケアを簡単なものでもいいので習慣として取り入れることをお勧めします。

 

執筆/沼尾裕子

 

 

<参考URL>

「【歯の健康】 全身の健康は歯の健康から」(全国健康保健協会)

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4501/p008

「口臭の原因」(第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局)

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/35_kousyuu/

「歯と口のケア方法 歯ブラシでのみがき方基本」(公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所)

https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/01.htm

「妊娠前、後、子供との関連について虫歯の話題について~歯磨き剤の選び方~」(カルナデンタルクリニック)

http://www.carna-dc.com/mame/caries/post-19.html

「唾液腺(だえきせん)マッサージ」(社会医療法人社団 健生会 けんせい歯科)

http://www.t-kenseikai.jp/medical/kenseishika/post-594/