プラスコラム
PLUS COLUMN

女性社員にとって深刻な問題は「オフィス寒すぎでしょ!」

外は暑いのに、オフィスは寒い!

冷房で体が冷えすぎると「冷房病」と呼ばれる体調不良になるリスクが増加します。簡単にできる冷房対策を紹介しますので、ぜひ試してみてください。

 

オフィスの「冷房あるある」

さまざまな年齢、性別、職種の人が集まっているオフィスでは、個々の温度感覚もバラバラ。設定温度をめぐるバトルはあちこちで勃発しています。

まあだいたいが「暑がり男性社員」と「冷える女性社員」とのバトルだったりします。

 

・いつのまにか設定温度が下げられている

  • ・こっそり設定温度を上げ直したことがある
  • ・「勝手に下げたの誰?」とイラッとしてしまう
  • ・寒いと思ったら、設定温度が20℃だった
  • ・メンバーに暑がりが多いから、寒すぎても我慢している
  • ・寒い人は着ればいいけど暑い人はこれ以上脱げないという理由でオフィスが極寒

 

ある調査によると、実に60%の女性が「オフィスが寒い」と感じていて、61.8%の女性が「こっそり温度を上げたことがある」と回答。せっかく温度を上げたのに、「温度がいつのまにか変更されていた」経験がある女性は74.5%にもなります。

ちなみに男性の場合は、「オフィスが寒い」と感じている人は36.2%、「オフィスが暑い」と感じている人は34.8%でした。

 

注目したいのは、「冷房が原因で体調不良になったことがある」と答えた男性の割合が77.9%、女性にいたってはなんと85.3%にものぼること。もはや、「寒くても我慢すれば良い」というレベルを超えています。

 

そもそもなぜ、冷房に当たりすぎると体調不良になるのでしょうか?

 

その体調不良、「冷房病」かも?

人間の体は夏になると副交感神経が活発になります。血管を広げて熱を放出し、体温を下げるためです。ところがそこに冷房がガンガン当たると、交感神経が活発になって「体温を逃がすな!」と指示を出し、血管が収縮。血流が悪くなり、体が冷えてしまいます。

この状態が続くと、副交感神経と交感神経を司る自律神経がダメージを受けて体温調節がうまくできなくなり、体調不良に……。この状態が「冷房病」といわれるものです。

 

以下のような症状があれば、冷房病を疑ってみてもいいかもしれません。

 

・体の冷え

・肩こり

・頭痛

・めまい

・疲労感

・腰痛

・便秘

・下痢

・手足のむくみ

・肌あれ

・不眠

・生理不順

 

もはや冷房対策は単に寒さを防ぐだけでなく、健康管理の一部なのです。

 

便利グッズで冷房病を予防!

 

 

いちばん簡単な冷房対策は、厚着をすること。とはいえ、発熱インナーなどを着てしまったら、通勤中に暑くて仕方がない。ダラダラ汗をかいて、かえって体調を崩しそうです。だからオフィスでは、すぐに身につけられてすぐに脱げるものがベストです。

カーディガンやストールなどはもう定番だと思いますが、そのほかにも……?

 

腹巻

腹部には血液が集まっているため、そこを温めると血液が全身にパーッと広がり、冷えの改善が期待できます。おじさんアイテムだったのは昔の話。女性向けのおしゃれなデザインも増えているので、お気に入りの1枚を見つけてみましょう。

 

カイロ

お腹や腰に貼ると、血の巡りが良くなります。貼れないタイプであれば、ポケットつきの腹巻と併用すると良いでしょう。夏でもドラッグストアやネット通販で購入することができます。

 

5本指ソックス

足の指を1本1本動かせるため、血行が良くなります。さらに足指の間の汗を吸ってくれるので蒸れにくく、冷えを防ぐ効果もあり。シルク製は吸湿性が高く肌触りもサラサラで気持ち良いですよ。

 

レッグウォーマー

ふくらはぎは下半身に溜まった血液を心臓に戻す役割を果たしていて、「第二の心臓」と呼ばれるほど重要な部位です。ここを温めると、血液の流れが良くなり体がポカポカになります。特にスカートを履いているとふくらはぎが冷えがちなので、意識して温めるようにしましょう。

 

USBブランケット

電気毛布のオフィス版です。USBから電源をとって使えば、自分のデスクがこたつに早変わり。膝や肩にかけたり腰に巻いたりと、冷えが気になる箇所に合わせて使えるのもポイントです。

 

それでもツラければ、「風よけルーバー」で改造だ

 

 

オフィスの構造的な問題で、特定の場所に風が直撃するケースも少なくありません。運悪く、冷風が直撃するデスクに座っている方は、厚着してもひざ掛けを使っても寒い!という状態なのに、「冷房を理由に席替えをお願いするのは無理っぽい……」とあきらめてしまったり。

 

強引な解決策ですが、おすすめがひとつ。それが「風よけルーバー」!

羽根状の板やファンを吹出口にとりつけることで風の流れを変え、均等に風が行き渡るようにしてくれるアイテムです。

 

プラスチックの板を吹出口に粘着テープで貼りつける数千円程度のものから、くるくる回るファンをドライバーで取りつける数万円のものまで、種類も値段も豊富。ほとんどの商品が自力で取りつけられるため、業者への工事依頼はいりません。

 

自分でできる対策に限界を感じたら、同僚と協力して会社に風よけルーバーの設置を提案してみてはいかがでしょうか?

そのときは「寒い!」と感情的に訴えるのではなく、「冷房が社員に健康被害を及ぼすリスクがある」「快適な室温が保たれれば、生産性がアップする」「電気代削減の効果が見込める」などのメリットをプレゼンし、個人でできる対策はすでにしているが、それでも寒くて仕事に支障が出ていることを伝えましょう。

(なにやらハナシのスケールが大きくなってますが、それだけ深刻な問題ですよ)

 

社員が健康で快適に仕事ができる環境を整えるのも、会社の大切な役目です。会社側は、社員が悩んでいることを知らないだけかもしれません。思い切って上司に相談したらアッサリ要望が通った、なんてことも充分ありえます。がんばりましょう!

 

便利グッズや風よけルーバーを味方につけて、オフィスの冷房と上手に付き合っていきましょう。

 

 

<参考URL>

*「ビジネスパーソン1,000名に聞く、夏のオフィスのエアコンに関する意識と実態調査」(三菱ビルテクノサービス)

https://www.meltec.co.jp/press/AC.html

 

執筆/平田けいこ