プラスコラム
PLUS COLUMN

美肌は日本海側が優位?

うるおいがあり、きめが細かく、シワができにくい……など、美肌は世代を超えた多くの女性のあこがれ。

そんな美肌を化粧品会社が都道府県でランク付けしました。結果は……?

 

美肌を表現する日本語には色気がある?

雪肌、柔肌、もち肌、陶器肌、玉の肌、白磁肌、絹肌……美肌を表現する日本語をいくつか並べてみました。

どれも、きめ細かくて、うるおいがあって、つややかで、はりがあって、白くてといった美しい肌をいいあらわした言葉です。

饅頭肌というのもあります。

まんじゅうのように白くて、弾力があり、ふっくらとした肌のことです。

それにしても単に美しい肌をあらわすだけなのに、こんなにたくさんの日本語があることにあらためて驚いてしまいます。

これらの言葉に豊かな表現力もさることながら、色気というか、艶っぽさみたいなものも感じませんか?

 

美肌の上位4県が日本海側?

そんなことで美肌のランキングです。

化粧品会社のポーラが行なった女性の肌の美しさをランキングした「ニッポン美肌県グランプリ2018」によると、首位は島根県でした。

店頭などで今年8月までの1年間に肌チェックを受けた約56万件の女性の肌データを分析して出した順位だそうです。

以下、2位は秋田県、3位は石川県、4位は富山県、5位は京都府、6位は愛媛県、7位は奈良県、8位は和歌山県、9位に山梨県、10位岡山県といった順位なのですが、なんと1位から4位までが日本海側で、そのうち2県が北陸地方! 

秋田美人も北陸美肌も健在です。

 

ストレスや日照時間も美肌と関係?

調査項目は、「肌がうるおっている」「キメが整っている」「毛穴が目立たない」「シワができにくい」「くすみがない」「シミができにくい」「にきびができにくい」「マイクロダスト(排気ガス、工場の煙、黄砂、タバコの煙、花粉など)に強い」などの8項目。

島根県は「肌のうるおい」「ニキビができにくい」といった1位の項目以外に、生活面でのストレスの軽減や食習慣の改善などが美肌の要因だと分析しています。

秋田県は1年を通して日照時間が少なく、紫外線の影響を受けにくかったことが色白で見た目の美しい肌の要因だそうです。

石川県は紫外線を浴びる機会が減った女性が増え、美しくバランスの整った肌の女性が多いといいます。

 

気圧、水蒸気密度などが美肌に影響?

ポーラの分析によれば、美肌には気象の影響もあるようで「気圧の低下」は自律神経の乱れを引き起こし、血行不良から肌のくすみを引き起こすということです。

また日照時間が長いと紫外線の影響を受けやすく、シミやソバカスはもちろん、肌のハリや弾力を奪う要因になるらしいです。

さらに水蒸気密度つまり空気中の水分量が少なく乾燥した状態になると肌の表面の水分が蒸発してカサツキや肌荒れの原因になりやすいということです。

気圧、日照時間、水蒸気密度……どうもそのへんに美肌の要因がありそうです。

 

美肌とともに幸福度も北陸勢が優勢!

それにしてもおそるべしは北陸勢です。

2018年版の「幸福度ランキング」でも石川県は4位、富山県は5位、美肌では29位と出遅れた福井県ですが、幸せ度では1位で(なんと3回連続!)、北陸勢はここでも上位を占めているのです。

美肌ではトップの島根県も幸福度で8位と大健闘。秋田県は28位でした。

美肌をなんとしても手に入れたい方は、日本海側か北陸に移住を検討するというのも美肌獲得の選択肢の1つかもしれません。

もしかして幸せも手中にできるかも?

ちなみに美肌の最下位は群馬県でした(なんと3年連続!)。

「かかあ天下とからっ風」が上州名物といわれる土地柄。赤城おろしの冷たい風は美肌の大敵なのかもしれません。

 

<参考資料>

*「美肌1位は島根 ポーラがランキング」(東京新聞/2018年11月12日)

 

*「全47都道府県幸福度ランキング2018版」(東洋経済新報社)

 

<参考URL>

*「美肌県グランプリ2018」((14)ポーラ)

https://www.pola.co.jp/special/bihadaken/

 

 

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。