つわりの時期は歯磨き剤の味やにおいに敏感になったり、歯ブラシを口に入れるだけでも吐きそうになることがあります
歯磨き剤を使わずに、のんびりと磨いてください。子ども用、赤ちゃん用の小さな歯ブラシを使用するのもいいと思います。
お腹の中の環境が悪化していることで、歯ぐきからよく出血することがあります(妊娠に伴うホルモンの変調による妊娠性歯肉炎)が、出血を怖がらずに歯肉も歯ブラシで丁寧に磨いてください。
はみがきが、行き届けば、出血はおさまります。
妊娠すると、お口に中のpHが酸性に移行します。虫歯の多い子供と同じような状態ですので、何かを食べるたびに歯を磨く必要はありませんが、最低限うがいはしましょう。
赤ちゃんの歯ができるのは、妊娠6週頃からです。10週目には20本の乳歯の芽(歯胚)のすべてがあごの中で発生します。妊娠に気付いて栄養や健康に気を配り出す頃には、もうすでに乳歯のもとはできていることになります。
妊娠4カ月半くらいになると、乳歯の芽も成長しカルシウムを主とした無機質がたまって、少しずつ硬くなり、歯の形を作り始めます。永久歯の第1大臼歯や下の前歯などの最初に生えてくる永久歯もすでに芽ができ始めています。
初期の虫歯や歯槽膿漏は、自覚症状がないので気付かない場合も多いです。妊娠中だけではなく、年に1回は口の中の状態を検査してもらうように習慣づけましょう。
妊娠中の治療は、体に特別の異常がない限り、胎児に悪い影響はありません。
出産後には、なかなか行く機会がないうえに育児に追われて治療に通えないので、できるだけ妊娠17週~28週くらいの比較的体に安定している状態の時に、選んで受診するのがいいでしょう。
治療前には産科医と相談するとよりスムーズに受診できます。また、歯科医師には妊娠中であることをかならず告げてください。