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炭水化物の重ね食べが「血糖値スパイク」の誘因に?

健康診断では「正常」なはずの血糖値が急激な上昇を示す「血糖値スパイク」。放置しておくと知らず知らずのうちに血管が傷つき、最悪の場合、命を落とすこともあるといいます。毎日の食生活にひそむ血糖値スパイクの危険とは・・? 

 

血糖値の急上昇を防ぐにはどうすればいい?

「血糖値スパイク」というのは、食後の短い時間だけ突然、血糖値が急上昇する病気です。知らないうちに動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすなど、ときには命が危険にさらされることもあります。

 

血糖値を上げる食生活とは、たとえば、おなかがすいた状態でいきなりご飯を食べるとか、ご飯の早食いやドカ食い、そして、GI値の高いものを好んで食べる……などが考えられます。GI値というのは、糖質が体内でエネルギーに変わるときの早さの目安です。数値が高いほど血糖値が上がりやすい食品ということになります。

たとえば食パンはGI値が91、ご飯(精白米)は84、スパゲッティは65、中華メンは61、玄米は58です(「低インシュリンダイエット日常食品GI値ブック」永田孝行監修/宝島社)。

 

「炭水化物の重ね食べ」にご用心

血糖値スパイクを防ぐ方法とは、簡単にいえば血糖値を急に上げない食生活をするということです。

つまり炭水化物などによる糖分のとり過ぎを避けることが基本なのです。

「いうは易く、行なうは難し」……ご飯やメン類などの炭水化物の摂取を控えることって、意外にむずかしいものがあります。

 

それはたとえば、大阪の食文化といわれる「お好み焼き(たこ焼き)とご飯」とか、香川の人たちによく見られる「うどんとおいなり(おにぎり)」などに代表される、「粉もんプラスごはん」……つまり炭水化物の重ね食べなどは、血糖値スパイクの危険性が大きいといえるかもしれません。

この他にもラーメンライス(ラーメンとご飯)や半チャンラーメン(チャーハンとラーメン)、カツ丼セット(カツ丼とうどんなど、丼ものとメン類の組み合わせ)、スパゲッティとパン、カレーライスとラーメンなど、思いつくだけでもたくさんの炭水化物の重ね食べがあります。

 

空腹のあまりとか、いろいろ食べたい、どれも好きだからなど、動機はまちまちですが、重ね食べの誘惑は、いつでもどこにでもひそんでいます。

もしあなたが食欲にまかせて、そのような食生活を日常的にしているとしたら、すでに血糖値スパイクの予備軍といえるかもしれません。食習慣の見直しが必要です。

 

では、血糖値スパイクを予防するためには具体的にどうすればいいのでしょうか?

次回は、血糖値スパイクの予防と対策の具体策を紹介したいと思います。

 

 

 <参考URL>

*「NHKスペシャル血糖値スパイクが危ない」(NHK)

http://www.nhk.or.jp/special/kettouchi/result/index.html

 

*「血糖値スパイクの対策と予防」(40,s Exchange Hack)

http://40exchange.com/glucosespike-5634

 

<参考資料>

*「別冊きょうの健康『油断大敵! 内臓脂肪』」(NHK出版)

 

 

プロフィール

中出 三重
医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。