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男女で違う「ほめ方のツボ」、職場でのほめポイントはこれ!

男女で違う「ほめ方のツボ」、今回は、ビジネスシーンにおけるほめ言葉について考えていきたいと思います。

 

「男は成果をほめろ」「女はがんばりをほめろ」

いわれてうれしいほめ言葉ですが、前回もお話したように、職場で容姿や外見をほめるのは、やめたほうが無難です。とくに容姿に関しての言葉はセクハラにつながることが多いので注意しましょう。

また、男性が女性に対するサービス精神で「おっ、髪型変えたね」とか「今日の洋服、いいね」とほめることがありますが、これも「髪や洋服のことをジロジロ見ていて気持ち悪い」ととられる可能性があるので要注意。
職場でほめるのは「仕事に関すること」限定にしたほうがよさそうです。

 

ところで、仕事においても男女で効果的なほめ方が違うのをご存知でしょうか。
よくいわれるのが「男性は成果をほめろ」「女性は過程をほめろ」ということです。
そもそも、男性と女性とでは、仕事の評価基準が違っているといいます。
女性は仕事で成果を出すこと以上に、周囲とのバランスや協調を考えながら仕事に取り組む傾向があります。
ピンポイントで成果をほめるだけでなく、「よくがんばってきた」と、ねぎらいを口にすると、女性はうれしく感じることが多いようです。
また、「前は○○だったけれど、よくできるようになったね」といった過程をほめることも、女性のやる気を引き出すポイントになるといいます。

 

一方男性は、目標を設定し、達成するという「成果」に喜びを感じるといいます。「むずかしいところなのに、よく契約を取ってきた」「大きく売り上げを伸ばした」など成果をきちんと評価し、具体的にほめることで奮起するといいます。
何ごとにも個人差はあるので、いちがいにはいえませんが、女性は和気あいあいとした職場で幸福度が上がり、男性は目標をもってがんばることで幸福度が上がる傾向があるようです。

「ほめ下手」の人は「ありがとう!」でコミュニケーションを

ところで、ほめ言葉以上に職場の人間関係を円滑にする言葉があります。それが「ありがとう」という感謝の言葉。ほめ下手を自認する人は、まずは「ありがとう!」をたくさんいうことを心がけるといいかもしれませんね。

以前、ネスレ日本株式会社が行ったキャンペーンで、「ありがとう」をテーマに、全国の10代~50代の男女1,000人を対象として、アンケートを実施したところ「ありがとう」をたくさんいう人ほど精神的なストレスを引きずりにくいという結果が出たそうです。
ちなみに「ありがとう」を1日に20回以上言う人の36.6%がストレスを受けても1日経てば忘れており、まったく言わない人の40.5%は1週間以上引きずるという結果に。さらに、1日20回以上いう人の幸福度は、まったくいわない人の1.5倍も高かったそうです。
「ありがとう」は、相手も自分も気持ちよくさせる「魔法の言葉」なのかもしれません。

 

 

<参考URL>
日本人の「ありがとう」を徹底解剖! キットカット調査リリース
http://www.nestle.co.jp/media/pressreleases/allpressreleases/20130924

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。