食後に摂りたい脂溶性、分けて摂りたい水溶性

サプリメントのラベルの表示には、法律により、摂取のタイミングに関する記載の制約があるので、食後とか食前などという細かい指示がないため「いつ飲めばいいのかわからない」と迷っている方は多いようです。食品だからいつ飲んでもかまわない、というのは建前で、素材によっては好ましい摂取タイミングがあるので、知っておくといいでしょう。
一般にビタミンやミネラルは、胃で活発に消化が行われている食事中や食後すぐに飲むのがよいとされています。とくに脂溶性のビタミン(A,D,E,K)は、胃で食物の脂肪分が消化されるときにその消化の助けを借りることで吸収されやすくなります。コエンザイムQ10やEPA・DHAなども同様です。逆に、こうした脂溶性物質を空腹時に摂取すると、吸収されずにそのまま体外に排出されることも考えられるわけです。これではせっかくのサプリメントも無駄になってしまいますね。
一方、水溶性のビタミン(B、C)については、およそ3~4時間で体外に排泄されるので、1回にまとめて取るよりも、何回かに分けて取った方が効率がいいと言えます。
またアミノ酸が配合されているサプリメントは、空腹時がよいとされています。食前30分か、食後2~3時間経ってから取るのが望ましいでしょう。食事と一緒に取ると、食物に含まれるたんぱく質が優先的に消化吸収されるので、アミノ酸が利用されにくいと考えられるからなのです。
視力低下の予防によいとされるアントシアニンを含有するブルーベリーやビルベリーでは、タンニンもまた多く含むので、空腹時は避けましょう。胃痛を起こさないためにも、食後に取る方がいいでしょう。
ところで、一般に吸収率は、起きて活動しているときより寝ているときの方が高くなるといわれています。たとえば風邪をひきそうなとき、その対処に有用な亜鉛やビタミンC、セレンなどは、夕食後や就寝前により多めに取ることで、その効果が期待できると考えられるのです。あるいは日中の重労働で疲労感の強いときなども、代謝を助けるマルチビタミン・ミネラルを夕食後にしっかり補給しておくといいでしょう。
このような基本的な摂り方を知ったうえで、それぞれの製品の目的に適った摂り方をすることが、効果をあげるコツだといえるでしょう。