プラスコラム
PLUS COLUMN

ヘアスタイル黄金の法則

前回に引き続き、今回もヘアスタイルについての続編をお送りします。

突然ですがみなさんは、ヘアスタイルの錯覚効果で、顔が小顔に見えたり大きく見えたりすることに気づいていますか? それどころか顔がたるんで見えたり、引き締まって見えたりもする。実はヘアスタイルと顔の印象はかなり密接な関係があるのです。
どんなに巻き髪にしてエレガントを装っても、ヘアスタイルの黄金バランスにのっとっていないと、時代遅れ感がでたり、若作りに見えることもあるので、ぜひ、覚えておいてください。

 

ヘアスタイルの黄金バランスとは、まず、正面から見たときのヘアスタイルのシルエットを、「ひし形」に近い形に目指すこと。これがとても大事です。ひし形とは具体的に、トップ(頭頂部)とアゴを上下の点として作られたひし形です。
顔は同じでも、頭の両サイドのいわゆる、「頭のハチ」にボリュームをもってくると、顔が大きく見えるばかりか、もっさりしてしまうのです。

 

頭頂部はボリュームがあったほうがいいのですが、ハチ部分の膨らみはおさえてすっきりさせ、耳のあたりにボリュームをもっていく。そ

してあごへいくに従ってまたすっきりさせると、アゴがすっきりして見えて、顔が小さくみえます。
また、頭頂部から耳横まですっきりしていて、アゴのラインでボリュームがでると、下ぶくれに見えたり、場合によっては顔がたるんで見えがちです。

 

また、横からみたときに、頭のシルエットがきれいにすっきり見える法則もあります。
それは、後頭部のどこでボリュームをだすかということ。その場所とは、アゴから耳の上を通った延長線上。ここにもっともボリュームをもたせると、頭の形がよく、顔や首まですっきり見えるのです。
この場所より下にボリュームがくると、後頭部の存在感がなくなり扁平な形にみえることも。また、この場所より上にボリュームがあると、頭が長く、顔が大きく見えることも。
あなたのヘアスタイルは大丈夫ですか?

 

さて、年齢とともに、髪にコシがなくなると、とくに頭頂部がボリュームダウンして、顔全体の華やかさを奪ってしまいます。若々しさ、華やかさ=頭頂部のボリュームといっていいかもしれません。
キホン、平均的な頭の形は頭頂部が一番高いものです。そしてその頭頂部が高くなければ「ひし形」のシルエットにはなりませんよね。
そこでもし、頭頂部がぺたんとして寂しくなってきたな、と思ったら、美容室で頭頂部の髪だけ短くしてもらうという手もあります。髪は長いと下に引っぱられてボリュームがなくなりますが、短くすると毛が軽くなり根本が立ちやすくなりボリュームアップしてみえるというわけです。
もちろん、ワックスなどで立たせたり、逆毛をたてたり、頭頂部用のつけ毛をつけてもOK。

 

 

ちょっとのことで、、全体の印象がガラリと変わるものなので、スタイリングのときに、ぜひチェックしてみてくださいね。

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。