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CHECKUP GUIDE

骨密度検査体の機能を調べる検査

基準値

YAM(若年成人平均値) 80%以上

どんな検査?

骨密度検査は骨粗しょう症(こつそしょうしょう)予防に必要です。X線や超音波を用いて、骨量(骨の密度)を測定し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの病気を診断します。

検査で何がわかる?

骨密度検査

骨粗しょう症(こつそしょうしょう)は、骨の成分量である骨量が減少してスカスカとなり、骨がもろく折れやすくなる病気です。骨量は成長期に増加して30~40歳代で最大に達し、それ以降は、年齢とともに減少します。骨量が極度に減少し、骨折しそうな状態が骨粗鬆症で、大半は高齢からくる老人性骨粗鬆症です。

骨密度は男性の場合は30歳代以降に加齢とともに減少し、女性の場合は、女性ホルモンのエストロゲンが、骨量を維持するはたらきがありますので、エストロゲンの分泌が減る40代後半からは急激に骨量が減少し、更年期以降からは骨粗しょう症になる女性がふえてきます。また、最近は、若い世代の女性もダイエットや運動不足から骨密度が減少していることが少なくありません。
一度減ってしまった骨量は、なかなかもとに戻すことはできません。しかし、減少を止めて症状をやわらげることはできます。早めに骨量検査を受けて自分の骨の状態を知っておくことが骨粗しょう症の予防につながります。
骨量測定にはいろいろな方法があり、測定する骨の部位も検査法によって違います。おもな検査法に、デキサ(DXA)法があります。
MD法、超音波測定法は、検診などで骨粗しょう症のスクリーニング(ふるい分け)検査として用いられています。 骨塩(こつえん)量は、若年成人平均値(20~44歳の骨塩量)が基準とされていて、その値の70%未満を骨粗しょう症としています。70~80%未満は骨量減少症と診断されます。

MD法

骨密度測定MD法

[MD法]

多くの医療機関で使われている検査法です。階段状のアルミニウム板と手のひら(第二中手骨)を同時にX線撮影して、コンピュータの画像の濃淡から骨量を算出します。

超音波測定法

骨密度測定超音波測定法

[超音波測定法]

かかとを足台にのせて、かかとの骨に超音波をあてて、超音波が骨を通り過ぎる速度で骨密度を測定します。X線を使わないので、妊娠の可能性のある人も受けられます。

デキサ(DXA)法

骨密度測定デキサ(DXA)法

[デキサ(DXA)法]

高低2種類のX線を照射し、その透過度をコンピュータで解析して、骨量を調べます。
前腕で測るデキサ法もありますが、大腿骨や腰椎などを測定する方法がもっとも正確な結果が得られます。ただ、この装置は大がかりなため、おもに大きな病院の整形外科などで行われています。なお、正確な骨粗しょう症の診断には、腰椎を調べるのが原則です。