臨床心理士・産婦人科医 よしの女性診療所院長
日本産科婦人科学会認定医、日本臨床心理士資格認定協会会員、日本ソフロロジー法研究会会員、プロセス・コミュニケーション・モデル (PCM) 認定トレーナー
1954年東京生まれ。 高校卒業後、今で言う「フリーター」や、コマーシャル制作の会社勤務を経て、一念発起して医学部を志す。
趣味は音楽、料理、書道、乗馬など。
PCMは、まず自分の特長を知ることからはじまりますが、学んでいくうちに、相手の言葉づかいや話し方、行動などから相手のパーソナリティ構造も把握できるようになります。そうなると、コミュニケーションがぐっとスムーズになります。私自身、日々の診療でPCMを活用しておおいに役立っています。
たとえば、治療について説明するとき、患者さんが「行動する」タイプの場合は、まわりくどい説明が大嫌いです。こんなとき、くどくど説明をしても患者さんはイライラするばかり。ですから、「行動する」タイプの人には、まず結論から先にお話しし、治療の選択肢を簡潔に伝えるようにしています。
また「論理・思考」のタイプの人であれば、なぜこの治療が必要か、きちんとした説明がないと納得できませんから、時間をかけてじっくり治療内容を説明していきます。「薬は飲みたくない」など、自分なりのこだわりをもつ「意見・主義主張」のタイプの患者さんには、「そういう考え方もありますね」と患者さんの意見をまず認め「私は、こう考えるけれど、どう思う?」とお話をすすめていくようにしています。
こんなふうに、患者さんのパーソナリティ構造にあわせて対応することで、患者さん自身も心を開いてお話ししてくださるようになり、双方向のコミュニケーションがとれるようになりました。患者さんも今まで以上に積極的に治療にかかわってくれています。
ところで、自分と似たパーソナリティ構造をもつ人とは、楽に話ができるものですが、自分の上の階層にあるパーソナリティタイプが下にある人とコミュニケーションをとるときには、ちょっとした心のエネルギーが必要になります。自分の状態がよいときは、心のエネルギーが満たされていますが、ストレス状態にあるときは、心のエネルギーが下がっています。
ですから、どんなパーソナリティ構造の人とも良好なコミュニケーションをとるには、まず自分自身のストレスケアをすることがとても大事です。
ストレスケアというと、女性の場合は「心地よい音楽や香りに包まれてリラックスする」が定番のフレーズですが、これは「感情・心情」タイプの人にはあてはまっても、ほかのタイプの人には必ずしもあてはまるものではありません。
実はそれぞれのパーソナリティ構造によっても「心地よいひとときは」違っているからなのです。たとえば、「内省・想像性」タイプの人は、「だれにも邪魔されずに自分だけの時間を十分にとる」ことがストレス解消法になり、一方「反応・ユーモア」タイプの人なら「気の合う仲間としゃべったり、笑ったりすること」がストレス解消につながります。
自分にいちばんあったストレス解消法は、無意識のうちに実践していることが多いものですが、心のエネルギーをいつも満たしておくためには、いつも意識的に自分ケアをして、自分をおおいに甘やかしてあげてください。
また、友達や恋人が落ち込んでいるときに、よかれと思って自分のストレス解消法を押しつけても、相手にとってはストレスになるだけ、ということがあることも覚えておきましょう。
ストレスをできるだけ少なくして、自分らしい生き方をするためにも、PCMをぜひ活用してみてください。
*PCMに興味をもたれた方は、下記のホームページをのぞいてみてください。
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