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ドクター連載コラム

産婦人科-2

産婦人科 清水(須藤)なほみ先生

2001年広島大学医学部医学科卒業
広島大学附属病院産婦人科・中国がんセンター産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科を経て「ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~」を開業
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー
所属学会:日本産婦人科学会・日本性感染症学会・日本思春期学会・日本不妊カウンセリング学会

<尖圭コンジローマ>

イボを形成するHPV(ヒトパピローマウイルス)の6型や11型の感染により起こります。尖圭コンジローマができる場所によっては、コンドームで予防しきれないことがあります。少しでも感染のリスクを下げるには、セックスの際は相手の性器にイボがないかを確認すること、また自分の体の免疫力を落とさないことが大事です。

ほうっておくと、イボがどんどん広がっていく

感染してもすぐに発病はしません。数週間~数か月の潜伏期間のあと、外陰部や肛門、尿道口のまわりなどに先のとがったイボができます。自然に治ることはありません。このイボは、痛みやかゆみがほとんどありませんが、中には灼熱感や異物感を感じる人もいます。
イボをひっかいたりすると、どんどん増えて広がり、イボがかたまってカリフラワー状になることもあります。
また、腟、子宮の入り口(子宮頸部)など性器の内側にもコンジローマのイボができることがあります。この場合は、自覚症状がほとんどないので自分では気づけません。本人もわからないまま進行して、イボが大きくなりすぎて炎症を起こしたりすると、おりものが増えたり臭いが強くなったりすることがあります。子宮がん検診で偶然に発見されることもあります。
尖圭コンジローマは、妊娠時に発症することもよくあります。出産時に産道に沢山のイボがあると母子感染を起こすので、出産までに完全に治しておくことが必要です。

再発しやすいので、根気よく治療を

イボは目立たなくなることはありますが、自然に治ることはありません。ほうっておけば、イボはどんどん増殖します。早めの治療が大事です。
治療はイボをレーザーや電気メスなどで焼き切ったり、液体窒素で凍らせて取り除いたりする外科的な治療法と塗り薬を一定期間使用する方法があります。
尖圭コンジローマは、きちんと治療しても再発する事があります。治療が不十分だった場合、もともともイボが大きかったり数が多かったりする場合、体力や抵抗力が落ちているときや妊娠中、ステロイドを使っているときなどは特に再発しやすいです。
イボがすべてとれるまで時間がかかりますが、根気よく治療を受けてください。
また、再発予防には、体の免疫力を低下させないことも大事です。
なお、完治するまではセックスは禁止です。

子宮頸がんになるリスクは普通の人より高いと考えて!

尖圭コンジローマの原因であるHPV6型とHPV11型は、子宮頸がんの原因にはなりませんが、HPV感染者の多くは1つの型だけでなく、複数のHPVの型に混合感染しているといわれています。したがって、コンジローマはがん化しませんが、コンジローマになったことがある=ハイリスクタイプのHPVにも同時感染している可能性がある=子宮頸がんになるリスクは普通の人より高い、という認識が必要です。 尖圭コンジローマにかかったら、年に1回の子宮けいがん検診を欠かさないようにしましょう。

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