2001年広島大学医学部医学科卒業。
医療生協組合福島生協病院・広島大学医学部附属病院・独立行政法人機構国立病院呉医療センターを経て、2004年4月~2006年1月ウィミンズウェルネス銀座クリニックにて最先端の女性医療を学ぶ。現在虎の門病院産婦人科勤務。
NPO法人ティーンズサポート理事長
NPO女性医療ネットワーク理事
所属学会:日本産婦人科学会・日本性感染症学会・日本思春期学会・日本性科学会・日本不妊カウンセリング学会
淋菌と呼ばれる細菌の感染によって起こります。1回のセックスで感染する確率は30~50%と強い感染力をもっています。潜伏期間は2~10日間です。
男性が感染すると、尿道からウミが出て排尿時に激しく痛みます。
一方女性の場合は、黄色いウミのようなおりものが出るとされていますが、多くは感染に気づかなかったり、無症状であるため、知らず知らずのうちに、炎症が広がっていくケースが少なくありません。子宮頸管→子宮→卵管→骨盤内へと炎症が広がり、腹膜炎を起こして緊急入院したり、卵管不妊や子宮外妊娠の原因になります。
妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんが産道感染をして淋病結膜炎を起こすことがあります。
最近はオーラルセックスによるのどへの感染も増えてきています。また、目に入って十分な治療をしないでいると失明する可能性もあります。
おりものの検査で診断します。抗生物質で治療しますが、薬が効かない耐性菌が増えているせいで、飲み薬だけでは治らなくなってきました。
そのため、今は、点滴や筋肉注射で抗生物質を投与することが治療の主流になってきています。
なお、淋病は耐性菌の増加で、治療を行っても完全に治りきらないことがあります。完治しているかどうかを確認するために、治療を終えて2週間後に必ず再検査を受けてください。治療直後の検査では、一時的に淋菌が減っているので完治していないのに「陰性」と出ることがあるので注意を。また、そのあと抵抗力をもった菌が出てくることもあります。したがって、再検査は治療後から2週間あけて受けることが大事です。
他のSTDと同様、必ずパートナーの治療と検査も一緒に行う必要があります。
ところで、クラミジア感染症も淋病も女性の場合は自覚症状が出にくく、気づいたときには炎症がかなり広がっていることが少なくありません。また、淋病に感染した人は、クラミジア感染症にもかかっているケースが少なくありません。最近は、クラミジアと淋菌を同時に検査することができるようになったので、セットで検査を受けておくと安心です。