
ピンクリボンは、欧米で盛んな乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える啓発運動のシンボルマークです。
もともと女性の8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで、80年代に生まれました。乳がんを克服したアメリカの女性たちの呼びかけで始まり、欧米では10月を「Breast Cancer Awareness Month(乳がん防止月間)」として、ランチョンパーティやマラソン大会などのイベントを通じてマスコミにアピール。その活動は行政、市民団体、企業などによる乳がんの早期発見を啓発するためのイベントへと発展し、ピンクリボンをあしらった商品を販売して収益を研究や知識の普及啓蒙活動に寄付したりする運動が積極的に行われました。このような努力の結果、検診率が高まり乳がんによる死亡率は低下しました。
日本の女性は25人に1人が乳がんにかかり、亡くなる方も年々増加しています。
日本では、もともと乳がん患者会などが乳がんの早期発見の大切さを訴えるための活動を行なってきました。1994年、欧米にならって毎年10月を『乳がん月間』に設定し、乳がん早期発見啓発運動が展開され始めました。2000年頃から、日本の乳がん事情に危機感を抱いた専門医などによるがNPO法人の立ち上げ、企業や団体による個々の啓発活動がスタート。その後、企業枠を超えたコラボレーションの実現など日本でもピンクリボン普及活動が本格的に展開。シンポジウムの開催、ウオークイベントの実施、街のデコレーションや、参加企業ビルのライトアップ、メディアミックスによる展開など、年々イベントの規模は大きくなり、全国にその活動が広まっています。 乳がん撲滅は世界共通の願いとして、世界150ヶ国以上のランドマーク的な建造物などが、10月1日にピンクにライトアップされています。日本では東京タワーが、毎年、「乳がんの正しい知識と早期発見の大切さ」を日本中の女性たちに広くアピールするために、ピンク色に輝いています。
乳がんは残念ながら予防する確実な方法はありません。しかし、自己検診や定期健診で早期に発見し、専門医にかかって適切に治療すれば95%が治癒するといわれています。ピンクリボン運動に参加することは、あなた自身の乳房の健康に関心を持つこと。
乳がんは決して女性たちだけの問題ではありません。大事な家族、パートナーをはじめ、多くの人の理解と支援が、乳がんを減らすことにつながるのです。