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ドクター連載コラム

整形外科

整形外科 大井律子先生

医学博士 山口大学女性外来担当医

熊本県生まれ。 1997年、高知医科大学卒業。 同年、山口大学医学部整形外科教室へ入局し、医局関連病院、山口大学大学院医学系研究科などを経て、現職。 日本整形外科学会専門医。

腰痛は、背骨の構造と深く関係しています。私たちの体を支えている背骨は、「椎骨」という小さな骨が積み重なってできています。そして、椎骨と椎骨の間には椎間板といわれる軟骨組織が挟まっていて、背骨に加わる衝撃をやわらげる役目をしています。

背骨の中でもとくに腰椎といわれる腰の部分は、上半身を支えるだけでなく、立ったり、座ったり、物を持ち上げるなど、さまざまな動作をするたびに大きな力が加わります。このため、腰に無理な姿勢が積み重なると、腰椎や椎間板などが傷んで変形したり、ズレたりして腰痛が起こります。また、背骨を支える筋肉が弱い人も腰に負担がかかるので、腰痛を起こしやすくなります。

腰痛の背景に思いがけない病気が潜んでいることも

多くの人が経験する「腰痛」ですが、その原因はさまざま。筋肉疲労からくるものや、椎間板ヘルニアや変形脊椎症など骨や関節が傷んで起こるもの、また内臓疾患や婦人科疾患などの一症状として起こる腰痛もあります。
「腰の痛みはよくあること」と思わずに、腰痛が気になるときは一度は整形外科を受診して、原因を調べてもらうとよいでしょう。
とくに、腰の痛みがどんどんひどくなる、安静にしていても腰が痛む、足が痛む、しびれる、腰痛以外の症状があるというときは、病気が潜んでいる可能性が高いので、早めの受診をおすすめします。

若い女性に多いのは、筋肉疲労から起こる腰痛

若い女性の慢性腰痛で多いのが、筋肉の疲労から起こる腰痛です。たとえば、ハイヒールを履いて、前のめりの姿勢で歩いていると、腰がそって無理な負担がかかり痛くなりやすいです。ハイヒールを履くときには、下腹に力を入れて、肛門を締めるようにして、骨盤を立たせるような姿勢で歩くことを意識しましょう。正しい姿勢を取ることは、筋力トレーニングにもつながるので、腰痛予防とともにスタイルもよくなる「一石二鳥」の効果があります。

日ごろのちょっとした心がけが、腰痛予防と対策につながります

腰痛の予防・対策は、腰に大きな負荷がかからないように、日ごろの動作や姿勢に気を配ることが大事です。腰痛の予防や治療にはストレッチがいいです。また、痛みがそれほど強くないときには、筋肉トレーニングもプラスしてみるのもいいでしょう。

オフィスでもできる腰痛体操をご紹介しますので、ぜひ実践してください。

<腰ひねり>

椅子に座って、上体をゆっくり右側に回して
椅子の背を両手でつかむ。
反対側も同様に。

次に、体の重さを使って上体を前に曲げて、腰の筋肉をゆっくりと伸ばしていく。

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