心電図、胸部X線検査、骨密度検査、便潜血反応
基本的な内科の検査です。心電図、胸部X線は、心臓、肺などの病気がないかどうかを調べます。骨密度は、骨粗鬆症の予防、診断に有効です。便潜血反応は、大腸がんの発見に役立ちます。

胸部と両手、両足に電極を付けて、心臓の筋肉が収縮するごとに発生する微弱な電流の変化を波形図に記録して、心臓の働きを調べます。
比較的簡単な方法で、多くの情報が得られるため、病気の発見、診断のために行います。
不整脈、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心肥大、心膜炎などの心臓病や高血圧、動脈硬化症などの病気の発見、診断のために行います。
結果は、記録された波形図を見て診断されます。
異常と判定された場合は、心臓超音波、負荷心電図、心臓カテーテル、心臓血管造影、冠状動脈造影などの検査を行って、病気の診断をします。
X線検査の中では、もっとも簡単に、肺、心臓などの病気について、たくさんの情報を得られる検査です。X線(レントゲン)撮影室で胸部をフィルムに当てて、背後からX線を照射します。
肺炎、肺結核、肺がん、胸膜炎、心肥大などの胸部の病気が発見できます。
検査のときは、金具の付いた衣類を取ります。息を深く吸って止めた状態で撮影します。
結果は、撮影したフィルムを医師が見て判断します。肺炎などがあれば、白く陰影が写ります。
異常な陰影があれば、断層撮影検査、CT検査、気管支内視鏡検査、喀たん検査、呼吸機能検査などを行い、その結果と合わせて診断します。
骨密度の測定は、骨粗鬆症の診断に有用な検査です。骨粗鬆症の予防、診断、治療には、骨密度を測ることが重要です。
骨粗鬆症は女性に多い病気で、骨密度は特に、40代後半から急激に減少します。また、若い20代、30代の女性でもダイエットや栄養不足、運動不足によって、気づかぬうちに骨密度が減少していることも考えられます。
骨密度の測定法としては、いろいろありますが、骨の中の骨塩量(カルシウムやリンなど)を測定するMD法は、簡単に行えるので検診に向いています。
アルミ製の濃度表と手を並べて、X線撮影し、手とアルミニウムの段階濃度を対比します。中指第2関節の骨のフィルム濃度から骨塩量を測定します。
結果は、基準値にくらべて、骨の断面濃度の低下や骨の細さが認められれば、骨粗鬆症と診断されます。
骨塩量は、若年成人平均値(20~44歳の骨塩量)が基準とされていて、その値の70%未満なら、骨粗鬆症と診断されます。80%~70%は骨量減少です。
便に混ざっている血液から病気を診断します。大腸がんの早期発見のために、もっとも有効な検査といわれています。
採取した便に試薬を混ぜ、その変化を見て判定する検査です。食道や胃腸といった消化器の潰瘍、ポリープ、がん、血液の病気、痔などの発見につながります。特に、大腸がんと胃がん、胃潰瘍の早期発見には有効です。結果は、陰性(-)なら、異常なしです。陽性(+)の場合には、大腸、消化器のがん、潰瘍、ポリープが疑われます。便潜血反応で陽性なら、再検査を行い、その検査結果を見て判断します。
出典:『「女性検診」がよくわかる本』 対馬ルリ子 著/ 小学館 刊