細菌、クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナス
膣からおりものを採取して、膣炎や外陰炎の検査をします。自覚症状がない病気もあるため、性交渉がある人は、年1回検査することが大切。近年は25歳以下の女性のクラミジアが増えています。

膣内の分泌物(おりもの)を採取して培養し、大腸菌やブドウ球菌などの細菌の有無を調べます。
膣内には、いろいろな細菌が常在菌として存在していますが、膣の自浄作用で、一定数に抑えられています。ところが、なんらかの原因で体の抵抗力が落ちたり、ホルモンバランスが崩れたりすると、細菌が一定以上に繁殖してしまいます。
結果は、陰性(-)なら異常なしです。
陽性(+)では、大腸菌やブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌が膣内で増加していることを示します。細菌性膣炎、萎縮性膣炎などが疑われます。
膣内の分泌物を採取し、クラミジア・トラコマチスという細菌の抗原(DNA)の有無を調べます。
結果は、陰性(-)なら異常なしです。
陽性(+)では、性器クラミジア感染症が考えられます。
性器クラミジア感染症は、セックスによって感染する病気で、女性の場合、ほとんど自覚症状がなく、不妊症の原因ともなります。オーラルセックスでも感染します。25歳以下の若い世代の女性に、急速に広まっています。性交渉があったら、年1回は検査することが必要です。
膣内の分泌物を採取し、淋菌という細菌の抗原(DNA)の有無を調べます。
結果は、陰性(-)なら異常なしです。
陽性(+)では、淋菌感染症が考えられます。
淋菌感染症は、セックス(オーラルセックスでも)によって感染します。女性の場合、自覚症状がほとんどない病気ですが、子宮頸管炎、子宮付属器炎、膣炎を起こし、不妊症、子宮外妊娠の原因にもなります。近年、女性の感染者が増えています。性交渉があったら、年1回は検査が必要です。
膣内の分泌物を採取し、カンジダ・アルビカンスというカビ菌の抗原の有無を調べます。
結果は、陰性(-)なら異常なしです。
陽性(+)では、膣カンジダ症が考えられます。
カンジダ菌は、通常でもよく膣内にありますが、健康なときは自浄作用によって、炎症を起こすほど繁殖することはありません。
病気などで体の抵抗力が落ちたりすると、繁殖をし始め、膣に炎症が生じ、膣カンジダ症を起こします。また、抗生物質を飲むと、膣カンジダ症を起こしやすくなります。
膣内の分泌物を採取し、トリコモナス原虫の有無を調べます。
結果は、陰性(-)なら異常なしです。
陽性(+)では、膣トリコモナス症が考えられます。
膣トリコモナス症は、セックスによるトリコモナス原虫の感染で発症します。性交渉がある人は年1回、検査することが大切です。
出典:『「女性検診」がよくわかる本』 対馬ルリ子 著/ 小学館 刊