ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム
電解質とは、水に溶けて電気をよく通すミネラルのイオンのこと。水分の調節に重要な役割をしています。体液中のイオン濃度を調べることで、下痢、嘔吐、腎臓病、ホルモンなどの異常がわかります。

ナトリウムは体の水分を調節する働きをしています。基準値は、135~145mEq/ℓです。これより値が高いと、嘔吐、下痢、脱水状態、多尿、食塩の大量摂取などが考えられます。値が低い場合は、急性・慢性腎不全、重症心疾患、糖尿病性腎症などが疑われます。
体内の各組織に、酸素を供給する大切な役割をしています。基準値は、98~108mEq/ℓです。これより値が高いと、脱水症、腎不全などが疑われます。値が低い場合は、肺気腫、肺炎、腎障害、嘔吐、下痢などが疑われます。
筋肉や神経に関係ある働きをしています。基準値は、3.5~5.0mEq/ℓです。値が高いと、急性・慢性腎不全などが考えられます。値が低い場合は、呼吸不全症候群、薬剤によるもの、摂食障害、慢性の下痢などが疑われます。
カルシウムは骨や歯の形成、神経刺激の伝達、血液の凝固などにかかわる働きをしています。基準値は、8.2~10.0mEq/ℓ。これより高い場合は、原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍などが、低い場合は原発性副甲状腺機能低下症、腎不全、急性感染症、慢性感染症などが疑われます。
出典:『「女性検診」がよくわかる本』 対馬ルリ子 著/ 小学館 刊