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健康診断ガイド

13脂質(ししつ)を調べる血液検査

どんな検査?

総コレステロール、中性脂肪、HDL-コレステロール
動脈硬化などの冠動脈疾患をチェックするために行う検査です。コレステロールと中性脂肪は、女性の場合、更年期以降50代~60代で高くなりやすく、動脈硬化などの病気のリスクが上がる原因です。

総コレステロール(T-Cho)
脂質を調べる血液検査

コレステロールは、体内にある脂質の一種で、副腎皮質ホルモン、性ホルモン、胆汁酸などをつくる材料で、人体にとってなくてはならないものです。血管の強化、維持に重要な働きをしています。
けれども多すぎると、動脈硬化などの生活習慣病の原因になります。
この検査は、動脈硬化や心臓病など、循環器系の病気の診断や判定に欠かせないものです。
高値では、高コレステロール血症です。動脈硬化、甲状腺機能異常などが疑われます。
低値では、低栄養、肝障害などが疑われます。
基準値は、150~219㎎/㎗です。年齢とともに高くなり、閉経時の女性は、女性ホルモンが低下する影響で、上昇する傾向があります。
50代~60代の平均は、210㎎/㎗ともっとも高くなり、その後、70代、80代と低くなっていきます。
220~239㎎/㎗(閉経後は220~240)は、境界線域と考え、定期的に検査をして経過を見ていきます。240㎎/㎗以上(更年期以降は260以上)は、高コレステロール血症で治療が必要です。
逆に、139㎎/㎗以下(閉経後は149㎎/㎗以下)と値が低い場合は、精密検査や治療が必要です。肝障害、慢性肝炎、肝硬変などが疑われます。過度の栄養不足、喫煙、飲酒でも低値になります。

中性脂肪(TG)

体内にある脂肪の一種で、使われなかった中性脂肪は、皮下脂肪として蓄えられます。中性脂肪が多くなると、動脈硬化の原因になります。
中性脂肪値は、食事、季節で変動しやすいので、1回だけでなく複数回測定して判断します。
中性脂肪値が高い場合のほとんどは、肥満、食べ過ぎ、運動不足、飲酒によるもので、心筋梗塞、脳血管障害など動脈硬化系の病気の原因になります。低値では、低栄養、肝臓病などが疑われます。
基準値は、50~149㎎/㎗です。女性は男性より低く、閉経後の60代でもっとも高くなります。

HDLコレステロール(HDL-C)

血液中のコレステロールと中性脂肪がたんぱく質と結びついたものをリポたんぱくといいますが、HDLコレステロールは、リポたんぱくの中でも高比重のコレステロールのことで、動脈硬化を防ぐ善玉のコレステロールです。
HDLコレステロールには、動脈の内側の壁にへばりついている、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を取り除く働きがあります。
この検査は、動脈硬化症防止に欠かせない項目です。
女性のほうが男性よりやや高く、基準値は40~90㎎/㎗です。35~40㎎/㎗では経過を見て再検査をします。34㎎/㎗以下、100㎎/㎗以上は、精密検査や治療が必要です。34㎎/㎗以下の低値では、心筋梗塞、高脂血症などの危険があります。逆に、100㎎/㎗以上の高値でも、動脈硬化の発症や進行を速めることがわかっています。また、総コレステロールが高値で、HDLコレステロールが低値の場合は、治療が必要です。

出典:『「女性検診」がよくわかる本』 対馬ルリ子 著/ 小学館 刊

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