健康診断ガイド

3.病気別おもな検査と診断

泌尿器・性器の病気とその検査

前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)

どんな病気か

尿道をとりまくような位置にある前立腺は男性にだけある器官ですが、ここが肥大して尿道を圧迫し、排尿障害(はいにょうしょうがい)をおこす病気です。50歳以上の男性に多く、日本でも高齢者人口の急増とともに、この病気にかかる人も増えています。
症状と経過〉頻尿(ひんにょう)、排尿困難が現われるほか、尿が細くなったり、尿の放出力が弱くなったりします。
また、残尿しやすくなるため、細菌が感染して膀胱炎(ぼうこうえん)をおこすこともあります。治療には、膀胱排尿筋の収縮を強める薬や、尿道を広げる薬が使われますが、それらが無効な場合や尿が出なくなった場合には、手術が行なわれます。

行なわれる検査

・「腎盂造影(じんうぞうえい)検査」の尿道(にょうどう)・膀胱造影検査(ぼうこうぞうえいけんさ)
・尿検査
尿たん白
尿潜血反応(にょうせんけつはんのう)
尿沈渣(にょうちんさ)
・「触診(しょくしん)」の直腸内触診(ちょくちょうないしょくしん)(指診(ししん))(大きさ、圧痛、表面の凹凸、硬度などを調べる検査)
以下、前立腺(ぜんりつせん)がんと区別するための検査
・腫瘍(しゅよう)マーカー
PSA〈PA、前立腺特異抗原〉
γ(ガンマ)-セミノプロテイン(γ-Sm)
PAP(前立腺酸性フォスファターゼ)
・「組織・細胞検査」の前立腺組織検査(生検)

判定のポイント

肛門(こうもん)から直腸内に指を挿入(そうにゅう)して、前立腺の肥大を確かめる触診(指診)とともに、尿道・膀胱造影検査を行なって診断します。また、前立腺がんと区別するために、組織検査も行なわれます。

出典:『病院の検査がわかる 検査の手引き 改訂第5版』
安藤幸夫、真山享、藤田善幸 著 / 小学館 刊

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