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健康診断ガイド

2.検査結果の見方と注意

尿の検査・便の検査

尿の検査・便の検査とは

どんな検査か
尿の成分から体内の異常を探る

腎臓(じんぞう)は、血液によって全身の組織から運ばれてきたからだの中の不要物を、余分な水分とともに、尿として体外に排泄(はいせつ)します。
腎臓でつくられた尿は尿管(にょうかん)を通って膀胱(ぼうこう)に入り、ある程度の量がたまると尿道を経て体外に排泄されるのです。
ところが、腎臓をはじめ、からだのどこかに異常があると、不要物が排泄されなかったり、排泄されてはならないものが尿に混じってきたりします。
このようなからだの異常を探るために、尿の中の成分や性質、量などを調べるのが尿検査です。

便の成分から体内の異常を探る

また、口から摂取(せっしゅ)された食べ物は、胃や腸などの消化管を経て栄養分や水分が消化吸収され、不要になった部分が、便として肛門(こうもん)から排泄されます。
胃や腸に異常があると、正常なときには見られない成分が便に混じってきます。したがって、便を調べると、胃や腸などの消化管の病気を知るうえでよい手がかりを得ることができます。

検査のときの注意
前日からからだを清潔に

検査に用いる尿は、尿以外のものが入らないように、検査前から注意しておくことが必要です。
それにはまず、検査前日に必ず入浴し、陰部を清潔にしておく必要があります。尿の中に精子(せいし)が混じると検査のじゃまになりますから、検査前日のセックスも避けましょう。
また、生理中の女性の場合は、尿に潜血(せんけつ)が混じりますから、検査の前に必ず係の人に生理中であることを告げ、緊急なときでなければ、生理後に検査したほうがよいでしょう。

採尿(さいにょう)する時間に気をつける

尿検査では、採取した直後の新鮮な尿を検査しなくてはなりません。時間がたつと、細菌が増殖(ぞうしょく)したり、発酵(はっこう)して成分が変わったりするからです。
また、尿検査に用いる尿は、ふつう早朝の起床時に採取します。ただし、一般外来を受診した場合は、それができませんので、受診したときに採取する随時尿(ずいじにょう)となります。

採尿するときの注意

尿を採取するときは、雑菌の混じった出始めではなく、排尿途中のものを採ります。これを中間尿(ちゅうかんにょう)といいます。尿は通常清潔なものですから、採尿時に陰毛が入ったとしても、指を入れて取ってはいけません。尿よりも指のほうがはるかに不潔で、細菌などが混入することがあるからです。
また、異常値になることを恐れて、尿に水を混ぜる人がいますが、このようなことは絶対してはいけません。
尿は紙コップの半分くらいまで入れますが、指示があるときはその目盛りまで入れるようにします。
採尿した紙コップには、ティシュペーパーやハンカチをかけないようにしましょう。

判定のしかた
通常は陰性なら正常

尿検査では、試験薬を含んだ紙(試験紙)を尿の中に入れ、からだの異常を示す成分が出ているかどうかを調べます。
検査の結果で、異常がなければ陰性(-)、疑わしければ疑陽性(±)となります。さらに異常があれば、程度によって弱陽性(+)、陽性()、強陽性()と判定されます。
ただし、「尿ウロビリノーゲン」の検査では、疑陽性(±)と弱陽性(+)が基準値となります。

出典:『病院の検査がわかる 検査の手引き 改訂第5版』
安藤幸夫、真山享、藤田善幸 著 / 小学館 刊

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